ハシるのを改善するには?

ハシってしまうのはドラマーの永遠のテーマですよね、、(そうじゃない人もいると思いますが)私がそうなんですが、どうしても早くなりがちな人っていると思います。もちろんテンポを一定に保つのが必ずしもいいドラムなわけじゃないんですが、やはり安定しているドラマーと言われたい。ハシらなくなるにはどうしたらいいか、普段意識すると良いことや練習法を紹介します。

常に自分の演奏を録音する

基本ですね!ハシるハシらないに関わらず大事なことですが、、
まずは自分のことをよく知ることが大事。とにかく自分の演奏を録音して、直後にチェックしましょう。この直後というのも結構重要ポイント。なぜならその時どんな気分で演奏していたか、なども覚えている可能性があるからです。メトロノームで曲の開始、曲中、終わりなどをチェックして早くなってるか確認してみるといいでしょう。早くなっていたらどのあたりから早くなったのか注意しながら聴いてみる。全曲完璧にチェックする必要はないです。何曲かチェクしてあとは飛ばしながら適当に聞き流す感じでもOK。とにかく自分の演奏を聴くのが大事なので、気楽にやりましょう。自分の演奏を聴くのがいや、という人は、これは他人の演奏だ!と思い込んで聴く方法がオススメ。

フィルインをフィルインと思わない

やはりハシる人はフィルインでハシることが圧倒的に多いです。なぜかフィルだと思って叩くとどうしても若干そこだけ速くなっちゃうんですよね、、叩いている時は気づけないんですが。これの繰り返しでどんどんテンポが上がっていくという。
なのでフィルインはフィルインではなく、そういうリズムパターンを叩いてるんだと思いましょう!この意識だけで結構変わりますよ。

小節の最後の拍を大事に演奏する

四拍子なら、1小節の4拍目。ここが微妙にハシりやすいです。録音を聴いてみて自分がそうだなと思ったら、小節の後半を大事に、集中して叩くようにしてみましょう。
また、小節の最後だけじゃなく、セクションの最後の小節(8小節の7、8小節目)や、一拍の最後の16分音符。
とにかく終わりの方を大事に演奏することで、ハシりの改善だけじゃなく、リズムがカッコよくなりますよ。

幽体離脱奏法

普通に客席から他の人たちの演奏を聴いていて、ドラマーがハシったらすぐ気がつくのに、なぜ自分自身が演奏している時は気づかないんだろう?と思ったことはありませんか?
「幽体離脱奏法」とは私が勝手に名付けた方法ですが、ドラマーとしての立ち位置で周りや自分の演奏を聴くのではなく、幽体離脱をしたような意識で、スタジオなら天井の方から全体を見渡しているような位置にいて、そこから全体の音を聴いていると意識します。
これ、嘘みたいな方法ですが、かなり効果ありますよ!

メトロノームのトレーニングモードを使う

便宜的に「トレーニングモード」という言葉を使っていますが、例えば1小節クリックを鳴らして、1小節は無音、というような設定ができる機能です。無音の所は自分でテンポキープする必要があるので、良いトレーニングになります。
慣れてきたら4小節鳴らして4小節無音、1小節ならして3小節無音、など無音の部分を長くしていくと難易度が上がっていきます。

プログラム機能のついたメトロノームを使い、テンポを切り替えながら練習

例えば、テンポ100で8小節、次はテンポ110で8小節、そうしたらまたテンポ100に戻て8小節、という感じで、ずっと同じテンポではなく切り替えながら練習します。これによってちょっと早くなった、ちょっと遅くなった、に対する感度を鍛えることができます。テンポ100と105など、違いを少なくしたバージョンでもやってみるといいでしょう。

曲を聴く時もテンポをチェックしてみる

自分の好きな曲を聴く時、メトロノームを使ってテンポを調べながら聴いてみましょう。それによって絶対的なテンポ感(今はテンポ幾つでやっている、というのがわかる感覚)を鍛えることができます。

メトロノームの音は小さめで。

メトロノームの音はあまり大きくするより、たまに打撃音で聞こえなくなるくらいが、キープの練習には効果的です。